Strange Days

こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、十代の若造の頃から、そして今もドアーズのStrange Daysは秀逸な曲、歌詞だと思っております。
寝て、起きて、同じように見えてご存知じゃねー日がやってくるわけですから。でも、毎日のことですから特に気にせずスタートするわけです。

今年八月(2015年)、カミさんの実家である長野へ函館に引っ越してきてから初めて行きました。
朝一の便で行きゃ当日長野入りも可能でしたが、敢えて東京に一泊しました。目的は一つ。ギ装置Rの墓参りです。
僕が結婚する際、婚姻届へ誰にサインしてもらおうかと思案しとったところ、カミさんが「一番信頼している友達に」と言いました。僕は迷わずギ装置Rにお願いしました。まあ、友達少ねえですが、大事なことをお願いする人が真っ先に思い浮かぶのは有り難いことです。
なので、彼女の葬儀に参列する勇気が無く、一周忌も夫婦で参列できなかったため、「年内にもう一回会いに来るからな」と墓前で約束しました。運が才能の一つなら、約束を守ることも才能の一つですから。それくらいの才は神様もくれてるだろう、と。無信仰なんですけね。

二十代前半の頃、僕ぁすげーネガティヴでした。なんか、生きててもいいことなんかありゃしねーっつー。
貧乏な家に生まれて、貧しいなりになんとかしようと上京したはいいけどまともな扶持にもありつけない。その他問題色々。毎晩ベッドで「こうやって人生は終わっていくんだ」と焦燥感におそわれてましたから。
そんな時に出会ったのがギ装置Rで、一から十まで書くと切りがねーんで割愛しますが、とにかく「こんなに面白い奴がいたのか!」と、人生も捨てたもんじゃないと衝撃を受けたもんです。
よく、「ポジティヴだね」だとか「今の生活に充足してるように見えるね」などと言われますが、それは彼女との邂逅があったからだと思ってます。欲にはきりがねーですから。
彼女との出会いが見知らぬ日々のスタートなら、墓前に花を供えるのも奇妙な日々の始まりです。
彼女を知る人ならわかると思うんですが、何があっても世界のどっかで生き残ってそうなしぶとさがありました。事実、東日本大震災のあと、しばらく音信不通になっていたと思ったらタイにいましたからね。

僕は旅先で傘を持ったことは一度もなかったんですが、その日は雨。しかも、まとわりつくような嫌な雨。
霊園最寄りの駅前にある小さな花屋さんに立ち寄り、目的にそぐわないような花束を受け取る僕。タクシーに乗り込み、乗務員の顔をルームミラー越しに見るとこれまた奇妙。なにもかもが見知らぬ世界のようでした。
ただ、墓前で手を合わせたとき、最初にわき上がった感情が「ありがとう」という気持ち。それだけはとても自然な感じがしました。

ここ一年でギ装置Rが登場する夢を三ヶ月に一度は見ています。ほとんどが寂しげな内容ですが、印象的だったのは今年5月21日に見た夢です。忘れっぽい性格なんですが、こういったことは日付やシチュエーションをしっかり覚えてるんです。
昔のJR八王子らしき改札を出ると豪勢なビルが建っていて、僕はそこにある会社にアポをとって何かの企画を持ち込みます。
採用される自信が無く、公衆電話でカミさんに「遅くなるわ。もう一件回ってから帰るから」と電話します。
新宿東南口のような階段に向かい、フードを被った女性とすれ違った瞬間「あ!」と声に出すとギ装置Rだったという。
とてもリアルで、彼女のお母様やご主人に「どうして嘘をついていたんですか!」と問い詰めると「反対したんですが、本人がどうしてもと言うので」と答えたところで目が覚めました。

「生きるのは辛い」と思ったのは小学生の頃でしたが、今じゃそれが「べらぼうに辛い」に成長しとります。
とはいえ、その喪失感や苦痛の陰には、自分ではどうしようもないことを誰かに助けてもらっていたり、支えになっていることがそれ以上にあると思うのです。
で、自分だけありがたがるのも勿体ないんで、身近な人にも分けてあげるという。そして、相変わらず奇妙な毎日は続いていくわけです。

0825


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