『Starkers In Tokyo』/Whitesnake

1. Sailing Ships 2. Too Many Tears 3. The Deeper the Love 4. Love Ain’t No Stranger 5. Can’t Go On 6. Give Me All Your Love 7. Don’t Fade Away 8. Is This Love 9. Here I Go Again 10. Soldier of Fortune

【概要】
 1997年リリース。
当時の名目は「解散」、現在では「一時活動休止」前に発表された『レストレス・ハート』のプロモーション来日時に行われたアンプラグド・ライブをCD化したもの。日本企画盤であったが、海外でも発売された。
ライブといえど、関係者など限定された約50名のみが東芝EMIのスタジオに招かれたもの。
参加ミュージシャンはデイヴィッド・カヴァーデイルとギターのエイドリアン・ヴァンデンバーグのみで、完全なアンプラグド・ライブとして行われた。
また、CDと同時に映像ソフトも発売された。
なお、この後、ホワイトスネイクは「解散ツアー」と銘打って初期の曲も網羅したセットリストのツアーに出た。


【やってくれたね、コンチキショウ!】
 この「コンチキショウ!」というのは色んな意味を含んでます。
まず、単なるプロモーション来日ではなく、ホワイトスネイク結成二十年の節目に解散するとのことで、本作収録のライブが行われました。
個人的に『レストレス・ハート』はデイヴィッド・カヴァーデイルのソロならアリなんですが、ホワイトスネイクの作品としては期待はずれだったんですね。
ですから、「今回のツアーが最後」とアナウンスされず、本作の発表も無ければ武道館まで足を運ばないつもりだったんです。
そしたらですねえ、このライブが実によろしい!
僕が思い入れのあるホワイトスネイクというのは、『サーペンスアルバス~白蛇の紋章~』以降のハードロック路線より、『ラブハンター』や『カム・アンド・ゲット・イット』といった初期なんですね。
だから、「アーユーレデェェエエ!!!!」って金切り声あげて高音域を歌うより、『トラブル』なんかで聴ける朗々とした中低音の歌声が好きなんです。
というわけで「武道館行くしかねえだろ、コンチキショウ!」と。

 次に「コンチキショウ!」と思ったのは、武道館に行ってからです。
一曲目はWalking In The Shadow Of The Bluesでした。
もう、観客総立ちで「ウォォオ!」ですよ。多分、1983年のモンスターズ・オブ・ロックのトリ以来じゃなかったんじゃないですか?その後はGamblerが一曲目になったんで。
でもね、肝心の歌がガラガラ声で「ええ!?」と。声域も、既に昔と違ってましたし。
ならば、本作のようなアンプラグド・タイムがあるかと期待してたら、これが無い。
金返せとは言いません。ただただ、「これで最後なのか?」と寂しい気持ちで一杯になったことは覚えてます。

【シャウト死すとも歌は死なず】
 本作をレコード会社による集金アルバムと思う人もいるでしょう。
されとて、各曲におけるエイドリアン・ヴァンデンバーグのアレンジは緻密なもので、「東京にて一糸まとわぬ姿」という題名どおり、デイヴィッド・カヴァーデイルが歌に集中していることが伝わってきます。

 2013年、僕は妻と中野サンプラザへホワイトスネイクを観に行きました。
観に行く前に、他公演を盗み撮りした動画を観て、デイヴィッド・カヴァーデイルの不安定さに「こりゃ、地雷踏んじゃったかな?」と思いました。
しかし、蓋を開けてみれば満員御礼、手厳しいファンは非難するでしょうが、歌も安定していたと思います。
まあ、メンバー紹介でドラムのトミー・アルドリッヂのときだけデイヴィッド・カヴァーデイルが深々と頭下げてて「やっぱ集客のためにオファーしたのか?」と勘ぐったり、まだメンバーが挨拶中なのに、時間通りに客電つけたクリエイティブマンの進行には憤慨したもんですが。
しかし、ひどく感動したこともあります。

 ステージの中盤あたりでアンプラグド・タイムがあったんですが、歌が実に素晴らしかった!ついでに、アカペラでSoldier Of Fortuneをフルコーラス歌ってくれました。
ハードロックを歌うには喉はボロボロなんでしょうが、まだまだ歌自体は死んでないんですよ。
だからね、僕は本作のようなツアーだったら観たいと思いますね。
アンプラグドって退屈なイメージがありますけど、それは下手な人だったり、曲自体がつまらないからですよ。
本当に良い曲っていうのはね、ギターやピアノだけをバックにしたとき、初めて真価が問われると思うんです。歌もね。


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