復刻『ハンクスポーツ』

『ハンクスポーツ』とは、某大手新聞紙の勧誘を断るため「東スポ読んでますから」と答えたところ、パンチパーマの拡張員に「ダメだよ、あんなの読んでちゃ!」と愛読紙をけなされたことから筆者が思いついたパロディー。
本記事は、創刊号から数えて数年後に復刊として2010年に執筆したものに加筆・訂正、また、新たにチープな画像を作成した。記事の段組以外はわざとオブジェクトのズレなどを盛り込んだ。


 ある駅の売店にて。

「ハンク・スポーツ」

「130円です」

「じゃあ、200円」

「はい、次の方」

「ちょっと、おつり貰ってないよ!」

「やったじゃないですか」

「やってない!」

「やった!」

「やってない!」

「やった!」

「やってない!」

「やった!」

「ハァ、ハァ、あのね、別に八百屋で”はい、70万円のおつりだい!”って言われて、ホントに70万円よこせってんじゃないですよ!70円貰ってないってば!

「はい、次の方」

「おつり!」

「やった!」

「おつり!」

「やった!」

・・・

・・・・・・



【宇宙人捕獲よりすごい!?彼こそ本物のサンタクロース!!】
hanksports
 サンタクロースを知らない人はいるまい。
そう、多くは思春期にいたる前にその存在が架空のものであると知らされてしまう、クリスマスにプレゼントを子供たちの枕元へ届ける人物である。
サンタクロースは今でも子供たちに信じられている。街で見かけたマナミちゃんという、なんだかいやらしい名前の子に聞いてみた。
「サンタクロースに会ったよ!外国の人だから、英語話してて、あれホンモノ!」
記者はサンタクロースがなんと言っていたか更に聞いてみた。
「うん、メリー・クリスマス!って英語で言ってた!」
可哀相に、街頭のケーキ売りをサンタクロースだと思ってしまったのだろう。

しかし、記者のもとに「サンタクロースが休暇で滞在している場所を知っている」との情報が年末関係者から寄せられた。

本来であれば滞在先をお知らせしたいところであるが、彼の存在を信じている子供たちや、それを否定する大人たちが大挙して訪れないようにしてほしいとの年末関係者より要請があったため、場所は伏せることにする。

情報どおり、サンタクロースはいた。この写真が確固たる証拠である。
記者は世界初、いや、史上初と思われる独占インタビューに挑んだ。

「ああ、俺がサンタクロースだ」

間違いない。実在したのである。更に、何故、某所に滞在しているかも聞いてみた。

「俺の仕事は12月25日だけだからな。それ以外はこうやってバカンスをしたり、雪車(ソリ)の手入れ、トナカイの仕入れをしているんだ」

年に一度の仕事で生計を立てられるとは羨ましい限りであるが、苦労も絶えないという。

「三年前は酷かった。仕入れたトナカイが死んだもんだった。金属バットで叩いても100万ボルトの電流を流してもぴくりともしないんだ。結局、足を板にボルト止めしていることに気づいてね、業者にクレームをつけてやったよ」

オンリー・ワンの仕事は、それ故に大変なようである。
しかし、記者が気になって仕方がなかったことがある。それは鍛え抜かれた彼の肉体である。おそらく、一日で世界中の子供たちのもとを訪れなければならないため、日頃から鍛錬しているのであろう。しかし、そんな記者の憶測をサンタクロースは笑って一蹴した。

「たまに訪れた家で、その子のママに見つかってしまうことがある。そんなときのためにね。旦那以上に悦ばせてやるんだ」と仰天発言。

しかし、もし、父親に見つかってしまった場合はどうするのか?ホット・ガイな肉体をそこでも活用するのだろうか?

「あれは七年前だな。俺の扮装をした父親と鉢合わせたことがある」

サンタクロースが二刀流であったなら、これは大スクープである。

「父親は愕然としていたね。子供の部屋に入らずとぼとぼと戻っていった。あれは悪いことをしたね」

世のホット・ガイはがっかりしたかも知れないが、これはよく知られたクリスマス・ノイローゼなのだという。ちょっとクリスマス情報通に話を聞いてみた。

「サンタに扮してこっそり子供にプレゼントを届けるのは父親の威厳を保てる、年に一回のチャンスなんです。よく、年末に線路に飛び込む会社員がいますよね?彼らのほとんどは本物のサンタと遭遇してしまい、自信喪失のあまり衝動的に飛び込むのです」

サンタクロースとは、なんとも罪深き男である。しかし、記者も今年は枕元に特大の靴下をぶら下げておこうと思ったのだった。


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