MEMORIAL COLLECTION/Gary Moore

Disc 1

  1. Back On The Streets
  2. Track Nine
  3. Don’t Believe A Word
  4. Harricane
  5. Parisienne Walkways
  6. Spanish Guitar (Vocal ver.)
  7. Don’t Take Me For A Loser
  8. Always Gonna Love You
  9. Falling In Love With You
  10. Hiroshima
  11. Empty Rooms
  12. Hold On To Love
  13. Run For Cover
  14. Out In The Fields
  15. The Loner
  16. After The War
  17. Still Got The Blues

Disc 2

  1. Summer Breeze  [DR. STRANGLEY STRANGE]
  2. Still In Love With You  [THIN LIZZY]
  3. Put It This Way  [COLOSSEUM II]
  4. Rivers  [COLOSSEUM II]
  5. Desperado  [COLOSSEUM II]
  6. Put It That Way  [COLOSSEUM II]
  7. Fighting Talk  [COLOSSEUM II]
  8. The Inquisition  [COLOSSEUM II]
  9. Do Anything You Want To  [THIN LIZZY]
  10. Waiting For An Alibi  [THIN LIZZY]
  11. Sarah  [THIN LIZZY]
  12. Killer  [COZY POWELL]
  13. You  [G-FORCE]
  14. Sunset  [COZY POWELL]
  15. The Blister  [COZY POWELL]
  16. Dartmoore  [COZY POWELL]

【概要】
 2011年2月に急逝したゲイリー・ムーアの日本独自追悼盤として同年6月に発表されたベスト盤。他ベスト盤と一線を画しているのは、音楽評論家である伊藤政則氏による監修の下、レーベルを超えた選曲がなされていること。また、デジタル・リマスターがなされていない作品からの曲も高音質で収録されている。

【よく考えられたベスト盤】
 キャリアが長いアーティストのベスト盤というのは、代表作から漏れなくピックアップするのはいいんですが、曲順なんかがいい加減で聴いてて食傷気味になります。
その点、非常によく考えられたベスト盤であると。その一言に尽きます。

 まず、ディスク1はソロ名義の作品から。ディスク2は参加したバンドからと分けてます。
特筆すべきは初CD化となるTake Nine、ライトなファンには馴染みが薄いJETレコーズ時代の楽曲、二十年近く前に、これまた伊藤政則氏の監修により初CD化したSpanish Guitarが聴けることでしょう。
アルバム・リリースの時系列に沿った曲順ながら、飽きないように工夫されてますね。
ディスク2はスキッド・ロウ、ゲイリー・ムーア・バンドからの選曲は無いものの、ドクター・ストレンジリー・ストレンジに参加した一曲、コロシウムⅡ、コージー・パウエルのソロ作品からの選曲が多いのはコアなファンだけでなく、ゲイリー・ムーアを掘り下げて聴き込むガイドと考えればいいかと。
シン・リジィからは、シングルのみリリースされたLittle DarlingとSitamoiaを入れて欲しかったと思いますが。(この二曲はシン・リジィの四枚組ベスト『ヴァガボンズ・ウォリアーズ・キングス・エンジェルズ』で聴くことができる。前者はプリティ・メイズもカヴァーしたロック・チューン、後者はエキゾチックなビートを主体にした実験的な曲。)
あと、G-Forceから一曲なのは、極上のプレイとは裏腹に、ギターをライン録音したため妙な歪み方になっているからでしょうか?

【あの名曲群は何故、収録されていないのか?】
 ゲイリー・ムーアをギタリストに限定せず、アーティストとして捉えると、サウンドや音楽性の変遷がはげしいです。
なので、ブルース路線やエレクトロニカ路線を切り捨てて、フュージョン寄りからハードロックの作品に絞った選曲は統一感があります。
しかし、熱心なファンなら気になる点があるはずです。

「アイルランド民謡に根ざした曲が一曲もない」。

ファンの間では最高傑作の呼び声も高い、アイリッシュ・トラッドを前面に出した『ワイルド・フロンティア』からはThe Lonerのみ。シン・リジィ時代の曲もBlack Roseが収録されていません。
ここまで徹底していると、いずれ別のコンピレーション・アルバムがリリースされるのではないか?と思えます。

 ゲイリー・ムーアが他界するまで制作していたアルバムは、『ワイルド・フロンティア』の路線を踏襲したものだそうで、事実、2010年のモントレー・ポップ・フェスティバルで収録予定曲を数曲披露しています。
他にも、ラジオなどで放送されたライブ音源がブートレッグで出回っていることから、彼のアイリッシュ・トラッド路線は予想以上に残っている音源が多いのではないか?と勘ぐるわけです。
もしかしたら、本ベスト盤と同様にメモリアル・アーカイヴがリリースされる日が来るんじゃないかと期待してしまうんですね。

【とにかく音質が良好】
 コアなファンだと、「もう全曲揃えてるからいいや」と思うでしょうが、少なくとも僕が所有しているデジタル・リマスター盤より音質が良いと感じました。特にシン・リジィの『ブラック・ローズ』アルバムからの音源。
アルバムで聴くと、ウェットでちょっとこもった感じがしますが、メリハリのあるサウンドになっています。
他にも、Run For Coverなど元々良好な音質の楽曲も、各パートの分離がしっかりしていて奥行きが出ています。選曲だけじゃなく、こういった点でもメモリアル・コレクションと銘打ったことが納得できますね。


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